平成15年度春の新設国立大学歯学部
同窓会連絡協議会に出席して



同窓会副会長 多和田孝雄

日時:平成15年4月27日(日) 午前9時〜12時

場所:東京グリーンホテル水道橋

当番校:長崎大歯学部同窓会

 第49回全歯懇の翌日に長崎大学歯学部同窓会の主催により国歯協が例年通り開催された。新潟を立つ時には肌寒く感じられた程であったが、東京は真夏のような暑さで、気候の違いを実感させられた。全国10大学から21名の参加があり、本校からは神田会長と私が出席した。以下に順を追って報告する。

1.母校の変革と同窓会の関わりについて

@平成16年の大学院大学卒業者の同窓会への入会問題に関しては、各同窓会において、まだほとんど検討されておらず、現在の大学院卒業者への対応の説明がほとんどであった。
A平成14年に大学が独立行政法人化することは決定しているが、大学への予算の40%カット、その後の大学の閉鎖等に関連して、学部の収入増に同窓会はどのように関わるか。この点に関して、既に一部の同窓会は学部から資金援助を求められている。
Bほとんどの大学において、医学部付属病院と歯学部付属病院は近々に統合することになっているが、同窓会としての対応はどうしているのか。この点に関しては、歯学部付属病院との病診連携の積極化、特殊外来のアピール、学術事業を通じた研修医制度への協力等が挙げられた。
C研修医制度における2年化の問題として、インストラクター、スペース及び患者確保の困難性が挙げられた。


2.同窓会会員が公職選挙に立候補した場合の対応について

 長崎大学では同窓生が県議会議員に立候補し、当選しているのでその経緯が説明された。 新潟においても、同窓生が市議会議員に立候補しているが、同窓生有志が幅広い協力をしていると説明した。

 短い休憩を挟んで、「今後の歯科保健医療の方向と課題」という演題で、厚生労働省医政局歯科保健課の田口円裕先生の講演があった。その骨子は以下の通りである。

1.歯科保健・医療の特殊性

2.国民の視点に立った歯科医療提供体制(需給バランス)

3.平成18年度より実施予定の歯科医師臨床研修の必修化             
4.8020運動の推進

5.健康増進法における歯科保健の新たな位置付け

6.フッ化物の利用に関しては、洗口、歯面塗布、フッ素入り歯磨材を推奨

7.口腔機能と誤嚥性肺炎など全身疾患の関わり