2003年度 第2回 歯学部教授会・同窓会定期協議会開催

渉外担当理事 飯田明彦(18期)

出席者:
山田学部長、宮崎副病院長
神田同窓会長、多和田副会長、赤坂副会長、宮野副会長、鈴木副会長、深町専務理事、
斉藤渉外担当理事、飯田渉外担当理事

日 時:平成16年2月25日(水) 午後7時?9時

場 所:新潟大学医歯学総合病院病院長室(第二)


神田会長あいさつ

はじめに、神田会長の6年間の任期中、大学側から頂いたご協力、ご支援に対し謝意が表された。今後、多和田新会長に対しても、同窓会と大学がより緊密な関係が築いていけるよう、継続してご支援を賜りたいとの挨拶があった。

協議


1. 新学科への同窓会の対応(多和田副会長)

同窓会の総意はまだ決まっていないが、新学科の教授に対しては、従来の歯学科の教授と同様にお祝いし、同窓会の名誉会員になっていただく方向で検討している。一方で、新学科卒業生の同窓会への加入は、資産運用のあり方、会費の調整など難題が多い。
これに対し山田学部長から、新学科は歯学部の4つ目の大講座とも言えるものであり、今後の歯科界を新学科の卒業生とともに発展させていくという観点からも、同じ同窓生として扱っても良いのではないかという意見が出された。
実際に卒業生が出るのは4年後なので、今後も継続して検討していくこととなった。
なお、5月13日(木)に、新学科設立の祝賀会が行われることが報告された。

2. 新潟大学全学同窓会について(多和田副会長)

新潟大学各学部の同窓会が集まり、全学の同窓会を設立する動きがある。具体的には平成16年4月に連絡協議会を作り、その後、全学同窓会に発展させていく。会費は、各学部の入学定員によって配分を決定する方針である。行われる事業は講演会、PRパンフレットの製作、交流会などとされているが、未だ不明確な部分もある。しかし、独法化後の大学への支援、大学が世間に向けて何かをアピールする際の橋渡し役という面もあるので、大学側としては、参加する方向で検討してほしい旨、要請があった。

3. 大学法人化について(山田学部長)

大学法人化後の変化は、棚卸しなどの資産管理、職員に対する労働基準法の適用に伴う雇用契約の締結や就業規則の立案、予算措置の変化による厳しい財政状況など、枚挙に遑がない。財政面への対策としては、産学連携の推進や科学研究費の獲得などであるが、科学研究費も小規模の研究機関では獲得しにくいような状況になってきている。従来の歯科だけの枠にとらわれずに、広い分野での共同研究などを進めて、資金獲得をしていかなければならない。同窓会にも資金援助などの面で、協力をお願いしたいとのお話があった。

4. 卒後研修機関について(宮崎副病院長)

歯科にさきがけて来年度から研修医の義務化が行われる医学部では、研修医が一般病院に流れてしまい、大学の人員が少なくなるという傾向がみられる。しかし、歯科においては研修病院が少ないため、逆に大学に研修医が集まりすぎることが予想される。
研修指導医には2泊3日程度の講習会でなれるということなので、同窓の先生方にも研修指導医になっていただき、研修医の受け入れ機関を増やすよう大学側から働きかけていくことになり、同窓会としてもパンフレットの郵送などの面で協力をしていくこととなった。

5. 病診連携について(宮崎副病院長)

医歯学総合病院は、患者数、収入、病棟稼働率などによって評価される。歯科部門の来院患者数は右肩上がりではあるが、新患数は増えていない。患者数が落ち込んでくると、病院内での立場が悪くなってくることも考えられる。大学でしかできない検査や治療を部分的に依頼するなどして、患者数を確保できるようご協力をお願いしたい。大学側としても、紹介いただいた患者さんがより良い状態になるよう、誠心誠意対応するとともに、紹介元の歯科医師とともに大学で検査・診療等を行えるようなシステムを構築していく予定であるとの報告があった。

6.その他

臨床教授について(山田学部長)
3月でとりあえず終了とするが、次回臨床教授のシステムを立ち上げるときは、より実りのあるものになるようあらためてシステム作りから始める予定である。その際には、また、ご協力をお願いしたい旨、説明があった。