51回全国歯科大学同窓・校友会懇話会に出席して

同窓会会長 多和田孝雄

日時: 平成1665() 午後2
場所: 広島全日空ホテル
当番校: 広島大学歯学部同窓会

広島大学歯学部同窓会の主催により第51回全歯懇が広島市内のホテルにおいて開催されました。当日の広島は真夏のような暑さで、新潟との気候の違いに驚くばかりでした。加えてホテルの近くの繁華街では浴衣祭りという大きな祭りが開催されていて、会議終了後の夜になっても熱気は増すばかりでした。歯学系全28の同窓会、校友会の参加があり、本同窓会からは私と佐藤定雄副会長が出席しました。本年度より全歯懇は年1度の開催となり、且つ協議を中心とする事が決まっており、広島大学の御苦労や意気込みが伝わって来るような感を抱きました。以下に当日の模様を御報告いたします。

1.開会
2.当番校会長挨拶    広島大学歯学部同窓会  会長    柄 俊彦
3.来賓紹介
4. 来賓挨拶   日本歯科医師会     会長    井堂孝純
広島県歯科医師会    会長    本山栄荘
広島大学        歯学部長  栗原英見
5.出席者紹介
6. シンポジウム  「国民の求める歯科医療」
座長 広島大学歯学部同窓会  会長  柄 俊彦

シンポジスト    日本歯学系学会連絡協議会   会長  赤川安正

講演要旨
平成159月に日本学術会議第7部の歯学系の3つの研究連絡委員会が中心となって、日本歯学系学会連絡協議会が発足した。本協議会の目的は社会・国民に歯学・歯科医の重要性を訴えることにあり、そのために学術会議を通じてのさまざまな学術情報を学会に迅速に伝達し共有すること、学会相互の連絡を密にすること、さらには学術会議を通して政策提言の提案を行うことにある。

シンポジスト  広島国際大学医療福祉学部医療経営学科   助教授 谷田一久

講演要旨
香川県の坂出市にある坂出私立病院の経営再建に関わった御自身の経験を基に話しは進められた。手法として激しいリストラ等は行わず、徹底したスタッフの「やる気」教育により賛同者を増やし、結果として再建は成功した。講演の中で多くの参加者の興味を引いたのは、前述の病院において行われた患者アンケート調査の結果である。「良い病院からイメージする言葉」は親切・丁寧、清潔、説明・アフタケア、やさしい、明るい対応、技術が良いの順であった。

7. 討議 「国民の求める歯科医療」
前段のシンポジウムを基に各校1~2分の意見を求められた。多くの発言は個々の医院における患者対応の見直し、国民のための保険医療制度の改革等であった。新潟としては直接国民の声を定期的に聞くシステム作りを当日出席した井堂会長に要請した。

8.協議
次々期当番校選出   昭和大学歯学部同窓会に決定

9.次期当番校挨拶     奥羽大学歯学部同窓会   会長   岡 伸二

10. 閉会の辞        広島大学歯学部同窓会   副会長  佐々木 元